KOH
2024/10/03 16:18
はじまる
兵庫県の南西部では10月のことを「祭り月」と呼びます。
10月1日の午前0時になった瞬間、SNS等では「明けましておめでとう!」と投稿が飛び交い、一年の始まりと終わりが、祭りを起点として動いている文化風土を表しています。
10月1日は「帳場開き」(ちょうばびらき)の日でした。
帳場開きとは、その年に初めて村の全員が集まり、蔵を開き、屋台を練る風習です。
この時点では屋台はまだフル装備ではないため、比較的に軽いですが、祭り本番では水引幕や高欄掛、伊達綱、彫刻物などが取り付けられるため、太鼓を打つ「乗り子」も含めた総重量は約1.5トンにもなります。
兵庫県姫路市飾磨区の恵美酒宮天満神社の秋祭りでは「台場練り」という荒業が披露されます。
これは重さ1.5トンもある屋台を全員がまず差し上げ、その間に屋台の台場に24人の男衆が入り、拍子木と掛け声の合図で差し上げている者たちが一斉に手を放します。
その瞬間に屋台は台場に入った24人の男衆たちの肩だけで支えられます。
一歩間違えれば大事故にも成りかねない荒業ですが、飾磨(しかま)の祭りを支える誇りと意地が具現化する光景として、姫路市の重要無形民俗文化財に指定されています。
恵美酒宮天満神社の秋祭りは、10月8日(火)9日(水)に斎行され、氏子8町から豪華な屋台が練り出されます。
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投稿を表示お祭りの活気がひしひしと伝わるショットですね。担ぎ手の熱気に満ちています。
10月1日に「あけましておめでとう」には驚きましたが、気持ちが伝わってきます。ナイスショットです。^^