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【イベントレポート】4/21 スナップサークル オンラインセミナー

組写真サークル オンラインセミナー

ワークショップ「人を活かした街スナップin博多」作品講評
お題「瞬間の表情」作品講評

スナップサークルのオンラインセミナーが4/21に開催されました!今回は福岡の博多天神で行ったワークショップに参加された皆様の作品講評とお題「瞬間の表情」の作品講評です。
ワークショップの作品講評では、同じ時間同じ場所で撮影された作品ですが、多種多様な作品が集まりました。色に注目した作品では、普段の街中を切り取った作品ですが「韻を踏む」ようにキーカラーの赤が集まってきた作品でした。熊切先生は「待っていると来るんだよねぇ」とその瞬間を待ち、撮影するというスナップの楽しみ方を教えてくださいました。普段見慣れた街も新しい表情を見つける楽しみに気づいた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そして街中に突如出現した、巨大な建物の工事を行っている現場を撮影した作品です。とてもスケールが大きいこのような工事現場では、時間を変えて撮影すると雰囲気がかわり表情豊かな場所になる。あっという間に変わってしまう街中を継続して撮影することが、一つの時代の記録になるのではないか。また、それを面白く印象的に撮影することはテクニックの話にもなってしまうが…「記録性、時代性を引き立てた作品」になっていくとお話いただきました。身近なものでもチャレンジできそうなテーマ、継続して撮影していくことの大切さをより感じた内容でした。同じ場所、同じ表情でも時間や時代と共に変化する様を残していきたいと思えるテーマがある方は、続けてたくさん撮影をしていただきたいです。それを振り返った時に新たなテーマが見つかるかもしれませんね。

熊切先生の講評では、作品から読みとれるシチュエーションや撮影テクニックなどもセミナーでお話いただくのですが、中でも人を活かすスナップのテクニックの中の、人物を置く場所により作品の意味合いが変わるというお話がとても分かりやすく、撮影時には気を付けたいと思いました。左から右に人物が歩いていく姿を壁面に対して正面から撮影した作品を例にお話いただきました。

【人物の位置の配置によって意味合いが変わってくる】
左→これから歩いていくという未来が映ってくる
真ん中→時間がピタッと止まったような絵になる
右→歩いてきたという過去が映ってくる

こういった人物の配置による時間軸や構図バランス、他の要素とのバランスを考え撮影できると印象深くストーリーを感じる作品になるのだと思いました。そして撮影された状況などが不明確なことを前置きされ、撮影されるときに気を付ける点や作品の隅々まで気を配ることも大切だとお話していただきました。

異国のような雰囲気 文字をあえて入れてまるでデザインされたよう…

瞬間の表情 偶然の表情…動きが止まる瞬間に意味が込められる。たくさんの情報があるなかでその場の瞬間を感じ取り、作品に仕上げていく面白さやむずかしさを感じながらたくさん撮影し、作品作りに取り組んでいきたいですね。オンラインセミナーではワークショップなどのイベント参加の有無にかかわらず投稿されたたくさんの作品を先生が丁寧に講評してくださり、とても勉強になり、気づきを得られます。今後も皆様のたくさんの作品をお待ちしています。

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