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会報誌・読みもの

会報279号フォトコンテスト

ニッコールクラブ会報誌上で、会員限定のフォトコンテストを開催しています。上位入賞作品をご覧ください。

サロン・ド・ニッコール モノクロームの部 1席

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「釧路川橋梁にて」石田俊幸(東京/江戸川支部)

撮影機種:01,04…Z8 ・02,03…Z9 レンズ:01…NIKKOR Z 24-120mm f/4 S ・02,03…NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR S・04…NIKKOR Z 14-30mm f/4 S

選評:ニッコールクラブ シニアアドバイザー ハナブサ・リュウ

力強く走るSL 冬の湿原号の姿を愛情深くとらえた4 枚組。釧路川の橋を渡るシーンだけでまとめたことで、SL の魅力がよく伝わり、成功しています。モノクロームのトーンやグラデーションをとても大切にしていることで、黒い鉄の塊でできたSL のダイナミックで勇ましく、それでいて何となく愛らしい表情がとてもよく表現され、一つの物語として完成された作品になっています。音や
響きが伝わってきそうな、魂のこもった威風堂々とした力作です。

サロン・ド・ニッコール カラーの部 1席

「闘牛大会の日」萩原由紀夫(神奈川/きらり東海支部)

撮影機種:D750 レンズ:AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR

選評:ニッコールクラブ アドバイザー 小林紀晴

闘牛大会の当日とのことです。でも闘っている牛たちは写っていません。その代わりに筆文字が書かれた紙がたなびき、さらに女性のお腹がふくらんでいるのがわかります。おそらく妊婦さんです。前を向く一頭と1人。たくましさ、強さをどういうわけか感じさせます。同じく生きるものとして、人も牛も変わらないのかもしれません。同じものを同じように見つめていると感じさせるからでしょうか。視線の先を想像します。

ネイチャー・フォトサロン 1席

「スポットライト」吉川皓三(奈良/奈良秋篠支部)

撮影機種:D500 レンズ:AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR

選評:ニッコールクラブ アドバイザー 三好和義

まるで舞台の上につくられたセットのようで、自然の中でこれだけ美しい情景に出会えるのかと驚きました。朝日が暗い森の中にスポットライトのように差し込み、そこに若い雄ジカが草を食んでいる。吉川さんと心を通わせているかのように自然に溶け込んでいて、ハッと息をのむような美しさです。吉川さんのシカに対する愛情が確実に写っている、格調の高い作品といえるでしょう。

ステップアップ・フォトサロン 特選

「僕はここだよ」倉本克治(愛知)

撮影機種:Zf レンズ:NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR S

選評:ニッコールクラブ アドバイザー 秋山華子

黄色い葉を小さな手でしっかりと持つリスは、まるで宝物を抱えているようで微笑ましいですね。リスの大きな瞳は潤んでいて、その表情からは人間に対する親しみや好奇心が伝わってきます。人馴れしたリスとのことですが、リスの小さな体と対照的に、人間の大きな靴を画面に取り入れたことで、リスと人間のほのぼのとした交流が感じられます。とても素敵な瞬間を共有することができ、ほっこりとした気持ちになりました。

ステップアップ・フォトサロン 特選

「雨上がり」濱島建治(愛知)

撮影機種:D750 レンズ:AI AF Micro Nikkor 105mm F2.8D

選評:ニッコールクラブ アドバイザー 秋山華子

7角形の玉ボケと光を浴びた水滴を纏った葉が、みずみずしくキラキラと輝いています。その上にちょこんと座ったアマガエルはカメラ目線でこちらを見つめ、愛らしさに満ちていますね。カエルを小さく配置したことにより、その控えめな姿が一層引き立っています。また、葉の斜めラインを意識して構図を工夫することで、今にもカエルがジャンプしそうな自然な流れが生まれ、絶妙のバランスに仕上げています。

ステップアップ・フォトサロン 特選

「三春甚句に合わせて」赤井田冨美子(福島/須賀川支部)

撮影機種:Z50 レンズ:NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR

選評:ニッコールクラブ アドバイザー 秋山華子

福島県三春町の盆踊りで撮影された作品。シャッターチャンスを逃さず絶妙なタイミングで撮影したことで、はじけるような笑顔と片手を上げたポージングが収められています。多くの人が集まるにぎやかな場面で、このような一瞬をとらえたのは、赤井田さんが素敵な出会いを意識的に求めていたからこそでしょう。この人物の笑顔から、祭りの活気と温かさ、そして300年続くこの祭りが大切に受け継がれている歴史の重みが伝わってきます。

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