PHOTO HUB by nikkor club

写真展

ニッコールクラブ 阪神支部 20周年記念写真展「あのころ」インタビュー

会場:ニコンプラザ大阪 THE GALLERY
会期:2024年8月29日(木)~2024年9月11日(水) 日曜休館
   10:30~18:30(最終日は15:00まで)

ニコンプラザ大阪のTHE GALLERYにて、ニッコールクラブ阪神支部 の20周年記念写真展「あのころ」が開催されました。支部長の室田あいさんと、支部メンバーの杉江輝美さんにお話を伺いました。

阪神支部で活動される支部長の室田あいさん(右)と、支部メンバーの杉江輝美さん(左)
今回の写真展で苦労したことはありますか?

室田さん:支部の中でも、人によって提出してくださる作品枚数が異なったので、その中から厳選するのが難しかったです。それぞれ写真歴も違うので、レイアウトも作品のバランスを考えながら配置しました。

作品制作にあたり、こだわったことはありますか?

室田さん:紙は統一感を出すために絹目調にしました。

ニコンプラザ大阪 THE GALLERYが梅田から心斎橋の方に移転してからの展示は初めてだったので、会場の様子が把握できていませんでした。以前は真ん中に大きい写真、まわりに小さい写真を並べるイメージでしたが、今回はL額、S額でアクセントをつけ、展示にリズムを持たせて配置しています。

合格通知を受けて、皆さんの反応はいかがでしたか?

室田さん:阪神支部を設立して20周年ということで、写真展の審査に応募しました。支部員の中には最近入った方もいるので、初めてこうしたギャラリーで展示をするという方は「友達に自慢しました!」と大変喜ばれていましたね。

写真家の方からアドバイスは受けられましたか?

室田さん:支部キャラバン(ニッコールクラブ支部特典。ニッコールクラブ アドバイザーが支部に赴き、直接指導します)でハナブサ・リュウ先生に作品を見ていただく機会があり、「写真展をやりたいんです」という話をしたんです。その時は「作品をセレクトできていない」と、厳しいご指摘をいただきました(笑)。

それまで、支部のメンバーはそれぞれに年度賞を受賞したり、個展を開いたりと個々に頑張ってはいたのですが、グループ展は久しぶりということで、そのアドバイスを受けてから一念発起して取り組みました。

 

そして2023年の「ニッコールミーティングin大阪」の時、作品講評の時間があったので改めて作品を持って行ったんです。そうしたら、ハナブサ先生は「どうしたの!?ちゃんと出来上がってるじゃない!」と言ってくださいました(笑)。

2023年の「ニッコールミーティングin大阪」の様子
作品について談笑するおふたり

また、ゲスト講師でいらしていたクキモトノリコ先生には、「タイトルは『記憶の森』です」とご説明したんです。すると、「そんな、堅苦しい!ひらがなで『あのころ』はどうですか?」とアドバイスをいただきました。その言葉が作品のイメージとぴたっと重なって、イメージが広がっていきました。それからの作品制作はとても楽しく、おふたりのアドバイスには大変感謝しています。

ご家族やご友人の反応はいかがでしたか?

室田さん:内容が親しみやすい、身近な事柄でまとめているからわかりやすいと言っていただいています。いつもわたしの写真にも厳しい評価の夫からも、「今回はいいじゃないか」と言われました(笑)。夫には何回も写真を広げて見せて感想を聞いたりしましたね。

杉江さん:ニコンのギャラリーで写真展を開催するのは写真人生において華なので、ふだんはフォトコンテストに応募しない・写真展を開催しないという支部メンバーにも光が当たるような写真展を意識しました。

とても評判がよかったという、印象的なDMハガキ
今後の写真活動の目標はありますか?

室田さん:支部のメンバー全員が同じ目標を掲げているわけではありませんが、興味を持っている人はぜひ個展を目指していただきたいと思っています。支部員の半分は個人のテーマで撮影していますので。自分の目標がわからないという方もいますし、いろんな人の意見を聞くとかえって頭の中が混乱してしまうという方もいます。

ですが、ニッコールクラブのイベントや支部キャラバンに参加して、プロの写真家のアドバイスを受けて自分を高めたり、他の方の作品を見て刺激をもらって頑張っていきたいですね。

支部としては、また25年の節目を目標にやっていきたいと思います。

PHOTO HUBには参加されていますか?

室田さん:はい、阪神支部のメンバーも、わたしも参加しています。イベントの種類が豊富なのがいいですね。三好和義先生と行った室生寺(風景サークルのワークショップ)は特に感動しましたた。ふだんは入れない場所に入れていただいて撮影ができたり、写真家の土門拳先生が食事をしたというお店で、三好先生や参加者の皆さんと昼食をいただける、特別なイベントでした。PHOTO HUBでないと行けない内容だったと思いますし、参加された方は皆さん大満足だったと思います。京都で開催された東大寺・大仏殿のワークショップも素晴らしかったです。
杉江さん:PHOTO HUBの活動に参加すると勉強になりますし、とてもプラスになりますよ。

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