【イベントレポート】11/24 風景サークル オンラインセミナー
風景サークル オンラインセミナー |
11/24(日)19時より風景サークルのオンラインセミナーを開催しました。
「冬の風景写真 撮影準備」という事で、これからの季節に必要な撮影準備から三好先生が愛用されている装備をご紹介。初公開の最新作までボリューム満点のオンラインセミナーでした。
【三脚】
初めは三好先生愛用の三脚です。こだわりの点は、カーボンファイバーの三脚は冬だと手で持てなくなるほど冷たくなるので、三脚の脚に自転車用のグリップを巻き付け、そのままだと剝がれてしまう為端をドライヤーで温めると縮むゴムで固定することで、冬場での撮影を快適に行っているそうです。昔は、三脚専用のテープや皮素材の物を使用していたが、夏にべとべとになった経験があり今のスタイルに落ち着いたそうです。
【手袋】
安価で使いやすく、握った際のグリップ感やタッチパネル対応など優れており、撮影中に外さなくて良い点が非常に便利で、秋口はこちらの手袋を好んで使用されていたそうです。
【楽園写真旅】
【北海道 鶴居村】
こちらは11~3月頃がシーズンになり、寒い日には-20度にもなる過酷な環境です。
三好先生が注意点として挙げられていたのは「じっとしていたら駄目です。足踏みをしていないと、残った雪が解けて凍り付いて動けなくなってしまう」という仰天エピソードをおっしゃっていました。-20度という世界はなかなか非日常的ですが、しっかりと準備をして一度は撮影してみたい素敵な場所ですね。
撮影の際には、カメラ2台に望遠レンズと広角レンズをおすすめされており、過酷な環境下でレンズ交換が出来ない点や、鶴が飛び立つ際に対応できるように広角レンズがあるとその点をカバーできるので、両方準備されるそうです。撮影後も注意が必要で、宿に戻る際に気温差により結露が起こることがあり、カメラが結露するとその後撮影出来なくなってしまうので注意が必要です。対策としては、大きなビニール袋にカメラバックを入れて部屋の中に持って行きます。一時間ほどすると室温に慣れてくるので出しても大丈夫だそうです。極地だけでなく、寒暖差の激しい場所へ訪れる際は注意が必要ですね。
データだけ先に保存したい場合は、外で記憶メディア(SDカード等)だけ取り出して、ティッシュに包み、小さいジップロックに入れて体温で温めるとすぐに確認が出来るそうです。非常に重要な情報ですね。
こちらは初公開の最新作になります。
【福島県 龍神の滝】
駅のポスターで発見した撮影スポット。訪れると多くの撮影者がおり、地元の人たちには有名な撮影スポットの様でした。撮影時は長靴を持参し、川を横断することで、このアングルでの撮影出来るそうです。長靴があると撮影のバリエーションは増えそうですね。実際このくるくるとした水流は目には見えないそうですが、シャッタースピード15秒にNDフィルターとPLフィルターを使用して撮影し、水流を表現。現像で水の色や紅葉の色を出されたそうです。手前のくるくるとした水流が印象的な素敵な作品ですね。
今回は、冬の撮影準備から初公開の三好先生最新作まで豪華な内容でした。撮影は準備の段階から始まっていることを改めて痛感いたしました。快適な撮影環境を整え、素敵な作品を生み出したいものですね。皆様もこれから寒い時期が続きますが、是非寒さに負けないカメラライフを楽しんでください。