【イベントレポート】5/12 スナップサークル オンラインセミナー
スナップサークル オンラインセミナー「モノクロームの世界」 |
5月12日(日)10時よりスナップサークルのオンラインセミナーが開催されました!
今回は「モノクロームの世界」というテーマで、熊切大輔先生が考えるモノクロについてお話いただきました。
昨今カメラのデジタル化が進み気軽にモノクロを楽しめるようになって来ました。熊切先生は、モノクロはカラーで撮ってきて、編集で変える様なものでは無いのではないかと考えておられ、撮影する際に事前にモノクロである必要性を見出し選択されていると仰っていました。
撮影をする動機として、この色が綺麗だから撮りたいなと思うケースが多くあると思います。その中でモノクロを使用するとカラーの魅力を無くしてしまうことに繋がるケースがあると、カラーが綺麗で心が動いたのに、モノクロにしたらそれっぽくなったという撮影方法だと、カラーで心が動いたのに表現がモノクロになり、なんで心が動いたかに繋がらなくなってしまうと仰っていて、撮影の際にカラーで撮るか、モノクロで撮るかの見極めの重要性をお伝えいただきました。
撮影時に見極めを行うべき理由を実際の作例と共にご紹介いただきました。
中央に袈裟を着た男性が歩いている場面。ショーウィンドウに掛かると見え無くなってしまうので、窓枠に掛かる前にシャッターを切る必要がありました。カラーで撮っているとショーウィンドウに掛かっても確認は出来るので、後にモノクロで現像した際に被写体が黒く潰れる事に気付くことになる。モノクロで撮影することでこのタイミングでシャッターを切ることが出来る。肉眼だと見えているがモノクロの表現だと表現しきれない部分があり、そう言った点を考慮して撮影をして欲しいとの事でした。
最後にモノクロのピクチャーコントロールについて
一言にモノクロと言ってもカラーから見比べていただくと分かりやすいと思いますが、ディープトーンモノクロームは赤が白く、青は黒くなっております。やみくもに色を抜いて白黒になったと考えるよりは絵作りをしっかりと意識してモノクロを選択することで表現の幅が広がると感じました。これからモノクロに挑戦する方は、熊切先生が話してくださった内容を頭の片隅におきながら撮影されてみてはいかがでしょうか。お題「モノクロームの世界」は6月30日までです!皆さんの投稿をお待ちしております。