PHOTO HUB by nikkor club

写真展

ニッコールクラブ みやこ支部 写真展「confusion」インタビュー

会場:ニコンプラザ大阪 THE GALLERY
会期:2023年10月19日(木)~2023年11月1日(水) 日曜休館
   10:30~18:30(最終日は15:00まで)

ニコンプラザ大阪のTHE GALLERYにて、ニッコールクラブ みやこ支部がはじめての写真展が開催されました。今回は、みやこ支部の支部長である荒井俊明さんにお話を伺いました。

ニッコールクラブ みやこ支部の皆さん(右から2番目:支部長の荒井俊明さん)
THE GALLERYでの写真展の審査には何度応募されましたか? 

1回です。作品づくり自体は1年をかけてみやこ支部の月例会の中で練り上げていき、2022年に実施した支部キャラバン(ニッコールクラブ支部特典。ニッコールクラブ アドバイザーが支部に赴き、直接指導します)で大西みつぐ先生に作品を見ていただき、たくさんのヒントをいただきました。それで視野が開けて、8ヶ月ほどをかけて作品を作り上げていきました。大西先生にアドバイスをいただいて、方向性を示していただいたのは大きいですね。大西先生のアドバイスがなかったらまとめられなかったと思います。

でも、まさか1回で通るとは思っていませんでした。みやこ支部での月例会を重ねる度にゴールがわからなくなったり、これが完成なのだろうかと悩みながら、とりあえず出してみようということで審査に出しました。

今回のテーマの意味を教えてください。 

テーマは「confusion(コンフュージョン……混沌・混迷)」です。現代の世の中の人々がコロナ禍や世界的な情勢などで迷っている。そういったことをテーマにして取り組みました。

でも、そのテーマでまとめていくのはとても大変でした。支部員それぞれの感じたものを形にしていくので、大まかなまとまりは保ちつつも個々に考えている解釈を大事に、無理なストーリーづけはせずに進めました。

制作の中でこだわったところはありますか? 

プリントに関しては「思い切って好きなサイズでやろう」と話したところ、支部の皆さんも賛同してくれました。支部員の中で代表5名がレイアウトを担当しています。最大サイズはA2です。

また、用紙にもこだわりました。落ち着いた調子にトーンを整えたかったので、ピクトリコの「GEKKO シルバーラベル プラス」を使っています。プリントは1人でやった方がいいだろうと、支部長のわたしがやりました。支部の皆さんにどう言われるかちょっと心配です(笑)。壁に貼るまでわからないので。ただ、展示には統一感が必要だと思うのでひとりでやりました。

THE GALLERYへの作品搬入風景
作品のレイアウト図案に沿って展示していきます
合格通知を受け取った時の感想を聞かせてください。 

嬉しいは嬉しかったのですが、正直、不安の方が大きかったです。これからどのように展示するのか、まとめるのが大変だなと。今までの支部展とは違う風にまとめたので、審査員の先生がどう見てくれるのかというのが心配でした。

お友達やご家族、写真仲間の反応はどうでしたか? 

テーマについて「どういう意味?」という反応はありました。でも説明するのではなく、作品を見てそれぞれに考えて欲しいと思いながら取り組みました。

みやこ支部について教えてください。 

みやこ支部の皆さんはそれぞれ個性的ですごいと思います。コンテストばかりではなく、個展を開催するなど、それぞれにテーマを持って撮影をしている仲間たちが多いですね。プロの写真家にアドバイスを受けてどんどん上達していますし、2か月に1回の例会で、朝から晩までくたくたになるまで話し合ったりして楽しんでいます。

PHOTO HUBへのメッセージをお願いします。 

フォトコンテストをやってきて今があると思っているので、フォトコンテストに応募することは刺激的でいいと思います。勉強になりますし、続けていく先に自分の表現やテーマが見つけられるのではないでしょうか。

今、わたしは個展を目指しています。写真展や写真集でしか表現できないこともあると思います。フォトコンテストの次の段階として、何年もじっくりと時間をかけて見えてくるテーマと向き合うのも面白いですよ。

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