PHOTO HUB by nikkor club

会報誌・読みもの

会報275号フォトコンテスト

ニッコールクラブ会報誌上で、会員限定のフォトコンテストを開催しています。上位入賞作品をご覧ください。

サロン・ド・ニッコール モノクロームの部 1席

01
02
03
04

「仔馬の日常」蜂谷 雅人(東京)

撮影機種:Z 7 レンズ:NIKKOR Z 50mm f/1.2 S

講評

青森尻屋崎の寒立馬。撮影地としての人気も高いところ。長めのレンズに頼りたいところですが、作者はあえてNIKKOR Z 50mm f/1.2Sで撮られています。そのせいか手前も背景もとろけるように綺麗なボケ味。仔馬の柔らかで優しい日常が伝わってきます。すぐそこにいる仔馬と標準レンズで触れ合うかのような撮影が素敵です。「周辺減光調整」もここでは効果的な仕上げとなっています。

サロン・ド・ニッコール カラーの部 1席

01
02
03
04

「初夏」山本 待子(兵庫/阪神支部)

撮影機種:01,02…D750・03,04…D5600  レンズ:01,02…AF-S NIKKOR 28mm f/1.8G・03,04…AF-P DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR

講評

写真は俳句の季語を表すことがよくあります。山本さんは初夏というお題で組写真を作りました。庭のアジサイ、孫とシャボン玉、オニユリの咲く道、網戸のカマキリ、日常的な身の回りのものに寄り添って、自身が肌で感じた初夏を素直に表現しています。愛情深く写し撮ったことで、とても完成度が高い作品に昇華できました。小さな自分の世界を積み重ねた表現は、アマチュア写真家の指標になる作品だと思います。

ネイチャー・フォトサロン 1席

01
02
03
04

「路上に生きる」西野 徳義(北海道/道北支部)

撮影機種:01…D500・02,04…D7500・03…Z 6 レンズ:01,02,04…AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/ 3.5 - 6.3G ED VR・03…NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR

講評

タイトルのとおり「路上に生きる」キタキツネの姿をとらえています。撮影メモによれば、人間の生活圏で生きる術を求めている姿とのこと。ドライバーが捨てた食べ物や自動車に轢かれたリスなどは、明らかに深く関わっています。何より、一枚一枚の完成度が高いことに驚きました。相手は動物だけに簡単に撮れないことだけはよくわかりますし、かなりの時間をかけて撮られたはずです。ぜひ、これからも撮り続けてください。

チャレンジ・フォトサロン 特選

「雷雲」金重 博美(埼玉/さいたま支部)

撮影機種:Z 7Ⅱ レンズ:NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

講評

大きな爆発でも起きているのか? そんな勘違いさえするほどの雲の勢い。そして雲にかかる夕日のピンク色が綺麗に写され、空は日が陰る直前の青みを美しく表現しています。手前の道は車のライトで黄色く照らされ、道端に見える緑、屋根に映り込む空の色といった脇役が構図にまとめられていることで、雷雲のインパクトが一層強く引き出されました。何より、「常に撮影する」という習慣が感じられるのが素晴らしいです。

チャレンジ・フォトサロン 特選

「夜はこれから」後藤 哲史(埼玉/さいたま支部)

撮影機種:Z 8 レンズ:AF-S VR Zoom Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF)+AI AF-S TELECONVERTER TC-17E Ⅱ+マウントアダプター

講評

フォーカスの嫌味のない硬さ、背景のボケ具合の良いバランスから、作者がZシリーズのカメラで撮影し慣れていることが伝わりました。これから始まる4年ぶりの夜祭であれば、誰もが浮かれてワクワクしますよね。手前の2人の女性をメインに構図を置き、そこに夏の夕景の色味が良いアクセントになって、夏祭りのワンシーンを写真に上手にまとめています。

チャレンジ・フォトサロン 特選

「夏休み」団 芳男(徳島)

撮影機種:Z 6Ⅱ レンズ:NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR

講評

パッと目に飛び込んでくる青い空。タイトルどおり夏休みを感じる作品です。同時に目線が行くのが、仲良く並んで絵を描く子どもたち。麦わら帽子を被って、楽しそうにリラックスした様子です。コメントに「宿題の絵を描いてもらって」とありますが、端に写った遊具は、「このあとで遊ぶのだろう」と見る側の想像力を広げる素材となっています。青空に子どもたちの笑顔、そしてアングルと、すべてが整った一枚といえるでしょう。

いいね