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【イベントレポート】10/9 組写真サークル オンラインセミナー

組写真サークル
組写真実践レッスンin新宿 作品講評

10/9(水)組写真サークルオンラインセミナーを開催いたしました。
今回東京西大井の新本社イノベーションセンターからオンラインセミナーを行いました。いつもとは雰囲気が異なる場所で行うオンラインセミナー、小林先生の表情も少し違って見えましたね。

このオンラインセミナーでは9/28に開催された組写真実践レッスンin新宿でお預かりした作品を再度講評していただきました。ワークショップで話したことと違う内容を話すかもしれないと小林先生は前置きされセミナーがスタートしました。では一部の作品をご紹介いたします。

○作品タイトル:阿波踊り

この作品は以前実践レッスンに参加された方が、再度同じテーマで撮影された作品です。
この作品に関連する候補に上がった作品の中には阿波踊りを踊っている最中の様子を撮影した祭りを象徴とするような作品は少なく、周辺の人間模様などを収めた作品が候補にあがり、祭りや踊りそのものではなく、会場の雰囲気や祭りに参加している人、見物客などを撮影されたものが多くありました。この候補に上がった作品から、先生は子どもの表情や雰囲気に注目されました。
少し退屈そうな雰囲気の子どもを写した作品や真剣なまなざしで踊りを鑑賞している子どもの作品、急に踊り出した子どもなど、祭りが行われている中でのそれぞれの過ごし方が伝わってくる作品でした。実際にどんな気持ちかは分からないが、祭りは必ずしも楽しいだけじゃない、興味ないのに連れてこられたと、などいろいろな感情が入り交じっている祭りの雰囲気が捉えられた作品に組み替えていだだきました。
作者の方も何を撮ればいいかを分かっていて、さらに何を撮らないでいいかを分かったうえで狙って撮影されていて、より精度も上がりバリエーションが増えたのだと思いますとのことでした。
先生から前回お話いただいた「祭りそのものより、周辺の人間模様もおもしろい」という一言をきっかけに自分なりの答えをみつけられたのかもしれません。

○作品タイトル:鶴見線

モノクロの渋く落ち着いた作品です。タイトルが「鶴見線」とはいえ、電車や線路ではなく、周辺の人や物、場所を撮影された作品が関連する作品として候補にあがっていました。
その中からガード下を撮影した作品に先生は注目されました。絵になる独特な場所で作者の方もガード下で人を待ちながら狙って撮影されたと実践レッスンの時にお話していました。やはり撮るものを明確に意識しているから撮れるものがあると小林先生はおっしゃっていました。
そして候補に上がった作品の中で、電車の窓枠に日傘のさした人物がはいった作品をピックアップされ、その作品を軸に組写真を組む工程を見せていただきました。
法則はあるようでなく、広角表現と標準の表現は相性が良くないなど、とても感覚的な話の中でいっしょに考えているような感覚に陥りました。
小林先生は焦点距離を固定もしくは限定して撮影している、と以前からお話されていて、ひとつの組写真を組むうえでの方法なので、まずは焦点距離や撮影場所は異なるが似たようなカットを撮影してみるなど挑戦してみたら、それがひとつのテーマになるのかもしれません。

他にもたくさんの作品があり、今回は7つの作品を講評していただきました。今回の実践レッスンにご参加いただき、作品のお預かりにご協力くださいました方々、誠にありがとうございました。
どうぞ引き続き組写真サークルをよろしくお願いいたします。
そして組写真に興味がある、チャレンジしたいという方はぜひ事務局に作品と候補に上がった作品を20枚程度、お送りください。オンラインセミナーで講評させていただきます。

組写真サークルはPHOTO HUBで唯一、プリント作品を講評していただけるサークルです。ぜひ皆様のご参加をお待ちしております。
 

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2 件の返信 (新着順)
弥生2.0
2024/11/20 22:29

なかなか捉え方が難しい組写真ですが、小林先生のお話を聞いて少しずつ理解が
深まったように思います。
上野・湯島ワークショップ、長期ワークショップも楽しみです。
引き続きよろしくお願いいたします。

MobydickTakahashi
2024/11/20 16:17

ありがとうございました。小林先生の考え方も含め、ますます組写真に興味が沸きました。これからも積極的に参加しますので、どうぞ宜しくお願いします。