ニコンプラザ東京 THE GALLERYで開催された佐藤倫子先生の写真展「深濵」。江戸三大祭りのひとつである富岡八幡宮例大祭を撮影した作品群は、見る人にその瞬間の興奮や熱量、息遣いを伝えてくれます。

東京会場の会期中6月22日（土）には、新宿エルタワー30階サンスカイルームにてトークイベントが開催されました。

「わたしの人生において、今日ほど緊張して喋っていることはないのではないかと……」という佐藤倫子先生の言葉でトークイベントは始まりました。というのも、会場には今回の作品展の被写体になられた深濵睦保存会の皆さんと、富岡八幡宮の宮司様が！観覧席には地元・深川にお住まいの方はもちろん、100名以上のお客様がお見えになりました。

PHOTO HUBではポートレートサークルを担当され、女性モデルを撮影されている佐藤先生ですが、これまでの個展では街の中で見つけた光と影、色と形に着目し切り抜く「クリエイティブスナップ®」というスタイルを中心に作品制作をされてきました。

その作風を知る人からは、「倫子先生がお祭り！？」と驚かれる人もいたそうです。

「フォトコンテストや写真展の審査をしていると全国のお祭り写真をたくさん目にするので、自分がそれを撮ろうとは正直思わなかったんですよね」

そんな佐藤先生が、ニッコールクラブ事務局スタッフの誘いで撮影に行ってみると……。

「ものすごく被写体的に魅力的な、……というか、キャラが濃いというか（笑）、これは逃せないと思いまして。『わたしが撮りたい、深濵の人達を！』と思いました」

とても素敵な関係性・距離感の"いなせな"人たちの仕草、態度。深濵の人達に魅了された佐藤先生は、深濵の大漁旗を背景にたくさんの作品紹介と撮影裏話をお話ししてくださいました。
最後は宮司様からのお話し、そして深濵睦保存会から20名以上の方が登壇。佐藤先生からの質問、その回答で何度も喝采が起きるとても賑やかな、お祭りの雰囲気を感じられるようなトークイベントでした。

トークイベントの様子はYouTubeでも公開中です。ぜひご覧ください！